あるアトピー記事に寄せられた読者のコメント300件をすべて読んで思った事。
くにぺいが読んだ記事はこちら
いまだ続くステロイドへの誤解 「アトピー性皮膚炎」の治療とは?〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
です。
この記事には読者から、およそ300件以上のコメントが寄せられてます。
興味深い意見ばかりだったので、読破しちゃいました。
自分的に刺さったコメントをピックアップしてみましたのでご覧ください。
目次
『ステロイドを塗るのは仕方なくなんです』
ステロイドは様々な症状を強力に抑えてくれますが、根本的な治療ではなく、それで病気の原因が治るわけではありません。
ステロイドを使う時は安全安心の標準薬だから使うわけではなく、仕方なく使わなければならないというだけです。
理解し受け入れなければならないことは、ステロイドが怖くないということではなく、「仕方ない」ということです。
そうなんですよね。仕方なくという言葉が一番しっくりくる感じがします。
ステロイドは症状を一時的~長期的に改善させて患者の『生活の質』を上げる事を目的としています。
例を挙げると
0歳でアトピーを発症して10歳で治る患者がいるとします。
この患者はステロイドの使用の有無に関わらず10歳で治るでしょう。
しかし、ステロイドを使用しなければ痒みは止まらず肌は炎症を起こし『生活の質』はガクッと下がります。
さらにアレルギーマーチにより気管支喘息やアレルギー性鼻炎を起こすリスクが上がります。
では、10歳までステロイドを使用するとどうでしょう。
アトピーは良くなり、痒みもよくなるでしょう。ただし、そこにはステロイドの長期使用による副作用に対する不安が付いて回ります。
皮膚の感染症に罹り易くなる・皮膚の萎縮などなど…
つまり究極的に言えば
『生活の質』『アレルギーマーチのリスク低減』 と 『ステロイドによる副作用』
を天秤にかけ、どちらをとるかの選択をしなければいけません。
では次
『ステロイドが効かなくなってきた』
アトピーでもうまくコントロールできる人もいる
でも、理想的とされる薬の使い方をしても、コントロールできないケースも多々ある。
メリハリをつけて薬を使っても、結局弱いものでは抑えられなくなり、ストロングでも抑えられなくなったりするんです。
子どもがアトピーで、0歳から標準治療を続けましたが4年生の時に一番強いのも効かなくなって、皮膚が溶けたようになりました。医師も困惑したようで、脱ステロイドの病院をそれとなく紹介され、脱ステロイド治療をしました。食事も制約が多く大変でした。大人になってからの再発が怖いですが、今のところアトピーは気にならなくなりました。
ステロイドずっと成人するまでお医者さんに出されて使っていました。どんどん酷くなり、治らず、、、せっかく産まれてきたんだ、そして半袖を着てみたい、、、思い切ってステロイド使用をやめました。薬を抜いている間は痒くて寝れなくて本当に辛かったし落ち込みましたが、身体も鍛えて、2年弱位で見た目も良くなり、その後完全に治りました。
でも状況によっては、薬を辞めてみたくても、出来ない人もいる。
実際に使っていて苦しんだ経験がある私としては、ステロイドは対処療法、そして、塗布した所は良くなっても、抑えている分他の場所に出て広がる、それが繰り返しになり、そのうち効かなくなって強い濃度に上がっていく。ステロイドでは治らない。悩んでる方がいらっしゃると気持ちがわかるだけ、いたたまれない。治るように心からお祈りします。
上記のコメント以外にも多く見られたのが、『ステロイドが効かなくなってくる』
という記述です。
アトピーによる炎症が悪化して、使っているステロイドの強さでは効かなくなってくるのではなく
ステロイドを続けることにより効果が減弱するというものです。
このステロイドの作用減弱についてはアトピー性皮膚炎ガイドライン2018年度版にも記述されてます。
内服ステロイド薬で報告されているようなステロイド低反応性,または急速な効果の減弱(タキフィラキシー)の病態がステロイド外用薬でも生じるかは懸案となってきた.
米国皮膚科学会のアトピー性皮膚炎ガイドラインには,専門家によりステロイド外用薬にタキフィラキシーの生じ得る可能性が指摘されているものの,その根拠となる研究や論文はないと記載されている.
実際,アトピー性皮膚炎におけるタキフィラキシーの存在は明らかではないが,ステロイドの血管収縮作用を観察した動物実験の報告がある.ステロイド外用薬の連日局所塗布がヒスタミンあるいは刺激性皮膚炎で見られる血管拡張に及ぼす影響を検討していた.
その結果,ステロイド外用薬による血管収縮作用は減弱をみとめ,ヒスタミン処理群ではステロイド使用 14日目に,刺激性皮膚炎群ではより早期に効果の減弱を認めておりタキフィラキシーの存在を完全に否定できるものでもない。
日本皮膚科学会においても作用減弱が示唆されていますね。
くにぺい自身もステロイドを使用していた時、作用の減弱を感じました。
だんだんと効かなくなっていき、結果的に塗る量が増えていたのを覚えています。
これだけ多くの人がそう感じているのだから、やはりそうなのだろうと思います。
『ステロイドによる経過は人それぞれ』
ステロイドの副作用が大きく取り上げられるようになったり、脱ステロイドが流行った頃にアトピーっ子だった私。まんまと脱ステロイド療法で悪化し、これはステロイドの副作用のせいと言われてそれを鵜呑みにして辛かった。
アトピーにはステロイドが1番です。間違いない。
結局体力的にも精神的にも疲れた時に出会った先生が全くここに書いてることと同じ治療をすすめていて、その通りにしたら今までのはなんだったんだってくらい一瞬でよくなった。今もアトピーって言ったら驚かれるくらい。
子どもも生まれてすぐアトピーと診断されたけれど、とにかくたっぷりのステロイドをしっかり塗るようにしてたら綺麗な赤ちゃんらしいタマゴ肌になった。生後半年の今は週一だけのステロイドでいい状態を保ててる。
薬嫌いな人はたくさんいるから、ステロイドを使わないのは勝手だけど、医師でもないのにそれを他人に進めないで欲しい。
これはステロイドの使用によって良くなった人のコメント。
アトピーって外傷ではなく体内から出てくるのもなのに、ステロイドで表面を整えるだけってのは意味ないと思います。食事などの内面指導もしないと。
ちなみに、私はステロイドを処方されて塗っていましたが効くどころか、どんどん範囲が広がり収集がつかなくなり脱ステしました。
最後に皮膚科を受診してから10年以上経ちますが、保湿剤などもいらない肌になりました。
散々搔きむしりましたが、誰からもアトピー だとは気付かれないくらいに綺麗になってます。
これはステロイド否定派のコメントですね。
ステロイド使用後の治療経過によってコメントがガラリと変わってしまいます。
これがアトピー治療を混乱させている原因ですね。
アトピーと診断されてから大多数の人がステロイドを処方され、使い始めると思います。
そこから
大きく2パターンへ分かれます。
①ステロイドのランクを徐々に下げることができ、コントロールできる
②ステロイドを使うが、作用減弱により使用量・ステロイドのランクが上がり、最終的に副作用がでてしまい中止する。
そして②になった場合、俗にいうリバウンドとよばれる症状がでる可能性があります。
これは皮膚科学会にも記述されている現象です。
主として成人が顔面や陰部などにステロイド外用薬を長期間使用した例で,ステロイド外用薬を突然中止すると,紅斑や潮紅,浮腫,丘疹や膿疱などが 出現,悪化することがある
このような状況が疑われる場合は,皮膚科専門医に紹介することが望ましい.
なので②の状態になりそうなときには、副作用がでるまえに徐々に使用量をへらし脱ステロイドへ持っていくのがいいと個人的には思います。
そして①の状態にもっていくためにも、保湿・食生活の改善は欠かせない事だと思います。
すこしでもアトピー患者さんのためになれば幸いです。
くにぺいでした。
引用:
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopic_GL2018.pdf
日光がアトピーに良い訳がない理由
アトピーの人は日光に当たるのがいいってよく見るけどホントなの??
う~ん、この一言だけ鵜呑みにしてしまうと危険かな~
え!!そうなの!?
うん。実は肌にいい作用・悪い作用があるんだ。そこを詳しく見ていこうか。
目次
- 日光にはいろんな光線が含まれている!!
- 紫外線のメリット⇒ビタミンDを作ってくれる
- 日光浴のメリット⇒睡眠の質の向上・ストレスの軽減
- 紫外線のデメリット⇒シミ・そばかす・皮膚ガンetc・・・
- アトピーの人にはメリット⇒免疫抑制作用
- まとめ
日光にはいろんな光線が含まれている!!
日光は波長により、長い方から赤外線、可視光線、紫外線に大別されます。
このうち最も皮膚に影響を与えるのは一番短い波長の紫外線です。強い直射日光に当たってしばらくすると皮膚が赤くなってヒリヒリする、さらに時間がたつと黒くなる、といった変化はほとんどが紫外線によるものです。
さらに紫外線も長い順に長波長紫外線(UVA)、中波長紫外線(UVB)、短波長紫外線(UVC)に分けられます。
UVAは皮膚の深い部分まで到達し、皮膚を赤くする効果よりも主に黒くする役割を果たしています(サンタン効果)。
一方、UVBは皮膚の比較的浅いところまでしか届きませんが、赤くヒリヒリと炎症を起こす原因となります(サンバーン効果)。
UVCは地球のオゾン層に吸入されて届きません。
光線の波長が短くなればなるほど肌への影響も強くなるという事です。
紫外線のメリット⇒ビタミンDを作ってくれる
実は肌に紫外線が当たることでビタミンDが作られています。
ビタミンDには、食物からのカルシウム吸収を促し、血液中のカルシウム濃度を一定の濃度に保つ働きがあり、骨格を健康に維持するのに役立ちます。
ビタミンDは食物としては、きのこ類や脂身の魚類に多く含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難です。そのため、多くの人は必要ビタミンDの半分以上を日光紫外線に依存しているのが現状です。
ビタミンDの観点からは短時間の日光浴は必要ですが、一方で紫外線には発がん作用などの好ましくない作用があるのも周知の事実です。私たちは、この両方を上手に秤にかける必要があります。
「何分ぐらい日光浴すれば足りるの?」というのは、皆さんが良くされる質問ですが、
夏は昼間の直射日光を避けて10~20分程度、冬は30分~1時間程度の日光浴をするなど、季節と時間帯を考えて、太陽光と適切な関係を保つのがいいでしょう。
なお、食物からの摂取や日光浴等が難しい場合には、ビタミンDのサプリメントを利用することも一つの方法です。
日光浴のメリット⇒睡眠の質の向上・ストレスの軽減
日光浴をしないと、メラトニンとセロトニンというホルモンの分泌に問題が生じる恐れがあります。ちなみに、この場合に作用するのは紫外線ではなく、可視光とされています。
起床後、太陽光に当たり、食事をすることで体内時計がリセットされます。
これをリセットしないと1週間で1時間以上、体内時計がずれてしまいます。そのせいで正常なら夜、分泌されるメラトニンという睡眠を促すホルモンが、理想的な時間に分泌されなくなってしまいます。
睡眠の質が悪いと成長ホルモンの分泌にも影響が出ます。成長ホルモンの分泌が減ってしまうと、私たちの肌や内臓などの細胞が正常にターンオーバーされなくなってしまい、体の回復機能や新陳代謝を悪化させる危険性があります。つまりメラトニンは、肌や内臓などの若さを保つことに貢献しているといえるのです。
これに対して、朝、太陽光を浴びることで分泌が高まるのがセロトニンです。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれているように、心の安定を保つ脳内ホルモンです。ストレスホルモンが増えすぎないように調整するのもセロトニンです。
また、自律神経の安定性にも関係しており、老化の防止にもつながっています。
これらのことからわかるように、太陽光を浴びすぎると老化を招きますが、浴びないことも老化につながるのです。
朝はカーテンを開けて、日光を浴びる事を心掛けるといいでしょう。
紫外線のデメリット⇒シミ・そばかす・皮膚ガンetc・・・
紫外線は肌に多く作用をもたらします。
①シミそばかす、シワの原因になる
紫外線が肌にあたると、皮膚の中のメラノサイトという細胞がメラニン色素を作ります。メラニン色素は紫外線を吸収して肌を守ろうとします。
②DNAが傷つく
かなり強い紫外線を浴びてあまりにも損傷が大きいと修復できずに自爆したり(これが皮がむけるという状態)、修復しきれなかったDNAの一部はそのまま残ってしまいます。こういったことが長年つづくと皮膚ガンになる場合があります。
③白内障の原因になる
紫外線は皮膚の細胞を傷つけますが、同じように眼も長時間紫外線を浴びると炎症を起こします。特に白内障の原因になるともいわれています。UVカット処理されたサングラスなどで目を守りましょう。
過去くにぺいはこれを知らなかったので、雪山でゴーグルをつけずにのんきに滑ってしまい、その結果、重度の炎症がおき目の激痛・涙が止まらない・目が開かないといった症状がでてしまいました。無知って恐ろしいですね・・・
いままで甘く見ていた人もいると思いますが、紫外線ってこんなに怖いものなんです。
アトピーの人にはメリット⇒免疫抑制作用
紫外線には免疫力を抑える効果があります。
この作用を利用してアトピーなどの過剰な免疫によっておこる疾患の治療に用いられています。
アトピーの方なら一度は耳にしたことがあるPUVA療法・ナローバンドUVB療法といわれる治療法です。
ナローバンドUVBでは高い治療効果が得られる波長のみを用い、それ以外の波長を取り除いたUVBを当てる治療法です。PUVA療法のようにあらかじめ薬を投与する必要もありませんので、広く普及しています。また、部分的に残った皮疹に局所的にUVBを当てる「ターゲット型光線療法」も普及してきています。
ナローバンドUVBの全身型紫外線装置だと必要照射時間は30秒から長くても1分くらい
だそうです。こんなに短い時間でいいんだと驚きました。
以下はくにぺいの憶測なんですが
アトピーの方で海水浴に行くと肌の調子が良くなるor悪くなるという話を聞きますが、これは肌へ当たった紫外線の量で症状が決まってくるからではないでしょうか??
まとめ
●紫外線が強い日の長時間の外出、体育の授業や海水浴、スキーなど過度に紫外線を浴びる場合はUVクリーム・帽子などで対策すべき
●朝はカーテンを開けて、日光を浴びると良い
● 夏は昼間の直射日光を避けて約10~20分程度、冬は約30分~1時間程度の日光浴が良い
●アトピーに有効な免疫を抑制する紫外線には適正な波長・量・時間があるため日光で代用は難しい
●紫外線の浴びすぎは皮むけやヤケドにつながり、アトピーの症状を悪化させる。
紫外線でも薬でも浴びすぎ・飲みすぎは良くないということですね。
しっかり肌ケアするようにしましょう!!くにぺいでした。
参考:環境省 紫外線マニュアル
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
ガス代が劇的に安くなった話。
みなさんはガス代を甘く見てはいないでしょうか?
実は年間だととんでもない金額を払っている場合があるので要注意です。
くにぺいはマンションに1人暮らしですが、節約するまで月額1万円を超える月がほとんどでした。
いくらなんでも高すぎると思い、何回かガス会社に問い合わせてみてもガス漏れもしていないのでこの金額で適正ですと言われるばかり・・・
そこでいろいろ調べて対策したところ月に1000~2000円ほど安くすることができたんです。
では実際に行ったガスに関しての節約術をご紹介します。
目次
ガスの使用量事情
家庭でガスを使用する事はいろいろありますが、その中でもお風呂が全使用量の約75%を占めています。
それ以外、例えばキッチンコンロなどは意外にも消費量は多くありません。 お風呂・シャワーの使い方を工夫する事で大幅に使用量を減らし節約する事が可能なのです。
なのでお風呂を制する者がガス代を制するといっても過言ではありません。
シャワーヘッドを節約型に取り換える
くにぺいは少しこだわりがあり、水圧が強くないと嫌な人なんです。
なので、蛇口をマックス近くまで回してジャバジャバ水がでるようにしてました。
そのせいで毎月のガス代が跳ね上がっていたみたいです。
それを解消するために節水型のシャワーヘッドに変えました。
蛇口を少しひねると今まで通りの水圧になり、ガス代・水道代ともにかなりの節約になりました。
年間でみるとおよそ2万~2.5万くらいは安くなってます。
それほどいままでガス・水道代をおろそかにしていたという事ですよね~。
早く気づくべきだった・・・・。
これが積み重なれば10年で20万~25万も違ってきます。凄いです。
温度を下げる
シャワーの温度が高ければ高いほど、それだけ必要なガスの量も多くなります。
高めに設定している人は2~3℃下げてみるのも手です。
自分は42℃くらいの設定だったのを38℃まで下げました。高い温度だと肌の刺激になり痒みも出やすいので、これくらいの温度がいいと思います。
ガス会社を見直す
2017年4月のガス自由化で、ガス会社が自由に選べるようになりました。自分にぴったりなガス会社のプランを選んで、ガス代を節約することができます。
ガス会社を変えれるのは知っていたけども、めんどくさくてほったらかしにしている人がほとんどではないでしょうか?
毎月かかる電気・ガス・水道を安くするだけで数年後~数十年後とんでもない額が貯金できていることでしょう。
早め早めに節約していく事をオススメします。
エネチェンジというサイトでは都市ガスの料金プランを比較できるガス料金比較サービスも提供しています。郵便番号をいれるだけで、アナタの住んでいるエリアで選べるガス料金プランがわかるみたいなので、試してみてください。
以上、くにぺいの生活お役立ち情報でした。
芸能人・木村文乃さんのアトピー対策とは!?
芸能人の中にもアトピー性皮膚炎の方は数多くいます。
休みも少ない、ストレスもすごいでしょう。
そんな中で体調を崩さずにいることは並大抵の事ではないと思います。
ドラマなどで活躍している木村文乃さんもその一人です。
彼女のインスタグラムでは
「眉毛を隠すと 根暗さがにじみ出ちゃうね」「忙しくない時は薬も控えるので 顔がうっすら赤いのはそのせいです」とアトピーであることを告白し「よく目撃情報の出る首の後ろ。顔に出るアトピーって難儀です。」と綴ってます。
アトピーにどのような対策をしているのか気になりますね~。
さっそく見ていきましょう。
木村文乃さんがインスタによく作った食事を載せています。
木村文乃さんと言えば『ふみ飯』と呼ばれるほど、料理が上手い女優さんです。
栄養バランスの優れた食事は、ホルモンのバランスを整えたり、内臓の機能を回復したり、肌のバリア機能を高めたりと美肌にも良い効果があります。
アトピーの人は意外に食事をおろそかにしがちですが、そもそも体を作っているのは自分がとってきた食事なわけです。かなり注意すべきところですよね。
先ほど、栄養バランスの優れた食事が大切とお伝えしましたが、
じゃあどういったお食事のことかというと。
ずばり、「日本食スタイル」の食事なんですね。
「日本食スタイル」とは、主食であるごはんに汁ものがついて、肉・魚・豆類などのおかずと野菜料理が2品ついた一汁三菜のお食事のことを指します。
加えて、乳製品や果物をプラスするとより効果的だと考えます。
特に果物には、抗酸化作用をもつビタミンCが豊富に含まれる食材ですので、おすすめですね。
写真を見ていると、木村文乃さんも朝食には必ず果物を付けているみたいです。
ちなみに補足情報ですが、ビタミンCといえばレモン!ですが、
実はキウイにはレモン8個分のビタミンCが含まれているんです。
特に、今人気のゴールデンキウイは、グリーンキウイに比べてビタミンC量は2倍以上多く含まれているんです。驚きですよね。
栄養素がどれくらい含まれているのか調べるもの面白いです。
ステロイドはアトピーの症状を抑えるもので完治させるものではありません。
ということは食事・運動からのアプローチも大事になってきますよね。
木村文乃さんはこの食事におもきを置いてアトピーの症状がでないように注意しているようです。
コンビニ食・外食・お酒が多めの人は少し気を付けてみるのもいいかもしれません。
アトピーはうつる?うつらない?
病院でアトピー性皮膚炎と診断された人は「どんな病気なのか」「人に移ることはあるのか」という事が気になると思います。
アトピーがどんな病気なのか書いた記事があるのでこちらを参考にしてみてください。
結論からいうとアトピーは細菌・真菌・ウイルスが原因の病気ではないので
うつることはありません。
一緒にお風呂に入ろうが、肌が触れようが、回し飲みしようが問題ないです。
しかし、アトピーという病気は肌が壊れやすく細菌などに感染しやすくなっています。
もしそのような病気が併発した場合は注意が必要です。
とびひは黄色ブドウ球菌や溶連菌などの化膿菌による感染症。黄色ブドウ球菌によるものがほとんどですが、溶連菌やその他の雑菌によるものなど多くの種類があります。
基本的には抗生剤で治療しますが、原因菌の種類が多いため、病原菌を特定し、どの抗生剤が効くのか試験を行って、抗生剤が処方されます。
Drによっては、症状から原因菌を予想して抗菌薬を決める先生もいますね。
子ども同士で非常にうつりやすいので、最後に入浴し、お湯はその都度流しましょう。また、タオルやシーツからもうつるので、気をつける必要があります。
●白癬菌の場合
白癬菌はカビの仲間で、そのカビの菌糸が皮膚の中に食い込んで発症します。発症する部位によって、体白癬、足白癬、手白癬、爪白癬などと呼ばれます。
水虫、たむし、はたけなどが含まれます。体白癬は、リング状の湿疹が患部に出て、相当強いかゆみがあることもあります。
乳幼児がお父さんの水虫に感染して全身に症状が広がることもあります。掻き壊すとアトピー性皮膚炎の症状と見分けがつきにくくなるので、早めに医師の診察を受けましょう。
抗真菌症薬で症状は軽くなります。なかなか治りにくいので、根気よく治療する必要があります。
爪白癬の場合は爪が生え変わる半年以上の期間、重症の場合はそれ以上かかるので、途中で治療を中止しないようにしてください。中止してしまうとそれまでの治療が水の泡になります。
足白癬の場合、通気性のよい履物をはき、清潔を心がけましょう。本人だけでなく、家族に白癬菌症の人がいれば、同時に治療する必要があります。
また、自己判断で市販薬を使用することで治りにくくしている場合も多いので、専門医に診察してもらうことが大切です。
もう一つの理由として抗真菌薬はどれも薬の値段が高めなので、市販薬ではなく保険が効く処方箋でもらう方がオススメです。
このような細菌やウイルスの合併症にかからないように、清潔にすることを心掛けリスクを最小限に減らすようにしましょう。
アトピーの人は何からDHA・EPAの栄養素を取るのがベストなの??N-6系・N-3系脂肪酸ってなに??
N-3系・N-6系脂肪酸とは
「N-6系」の脂肪酸というのはリノール酸系の油で、マーガリンやサラダにかけるドレッシング、スナック菓子などにたくさん入っています。当然のことながら、文明が進んだ国でたくさん消費されています。このN-6系の脂肪酸は、体内でアトピー性皮膚炎を悪化させたり、喘息の発作を起こす物質に変化します。
それなら「N-6系の脂肪酸は悪い物ではないか、食べない方が良いのではないか」と思われるかもしれませんが、さまざまなホルモンを作り皮下脂肪を作るのに重要な役割を果たしていますから、摂らないわけにもいきません。
食べる量が多いと問題が起きると考えるべきでしょう。実は脂肪酸には「N-6系」以外に「N-3系」があります。
N-3系脂肪酸は「EPA」「DHA」という油で魚にたくさん含まれるものです。この栄養素はアトピーの炎症を抑える働きがあることが研究の結果わかってきてます。
アトピー性皮膚炎の悪化には「N-6系」の摂りすぎだけでなく「N-6系」と「N-3系」のバランスも関係しています。
N-3系・N-6系の摂取バランス・摂取量
表は厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」から抜粋しています。
ここでいう目安量とは⇒特定の集団において不足状態を示す人がほとんどいない量です。
N-3:N-6=1:4の割合での摂取が望ましいです。
健康の維持・増進のためには、様々な働きをするこれらの脂肪酸をバランスよくとりたいものです。そのためには、まずは脂質の摂取量全体を適切な量になるよう配慮した上で、魚を1日1回ほど食べ、油料理をする際は植物油にするなどして、肉や乳製品からの動物性脂質ばかりに偏らないようにすることが大切です。
DHA・EPAのオススメ摂取方法
DHAを最も効率よく摂るには、お魚を生で食べることです。
でも、毎食お刺身というわけにもいきませんね。そこでさまざまな調理方法が必要です。気をつけたいのは、熱を加えると脂肪とともにDHAが逃げ出してしまうということ。焼いたり煮たりすると生のときの約80%、天ぷらのような揚げ物では約50%に減ってしまいます。ですから、ホイル焼きにするなど、脂をなるべく逃さないような工夫が必要です。できるだけ染み出した油も取るようにしましょう。
ただし、魚には痒みの原因になるヒスチジンを多く含むものもあります。
ヒスチジンを多く含むマグロ・カツオ・ブリなどの魚種は避ける方が痒みが抑えられるでしょう。
大まかな摂取量としては毎日、青魚の切り身一切れ。です
しかし、毎日魚を取り続けるのは正直無理という方や、そもそも魚が苦手という方もいると思います。
その場合は必須脂肪酸の1つであるαーリノレン酸を多く含むアマニ油をとるようにしましょう。
αーリノレン酸はアマニ油で摂取がオススメ
このαーリノレン酸は体内でEPAやDHAに変わる栄養素です。
アマニ油1g中にαーリノレン酸(N-3系)が約600㎎含まれます。
ただしN-6系も少なからず含まれるので注意が必要です。
量としては1日に小さじ1杯強を目安に取りましょう。
さらにもう1つ注意点として
アマニ油は熱にも弱いので、サラダにそのままかけて食べるなどの工夫が必要です。
関連記事
http://www.jaanet.org/pdf/atopi_tein.pdf
アトピーにDHA・EPAは有効なのか?
今回はDHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)がどのような効果を持ち、アトピーには有効なのか?量はどれくらいがいいのか?などをみていこうと思います。
目次
DHA・EPAとはなんなのか
DHAは、ドコサヘキサエン酸の略で、ヒトの体を構成するさまざまな細胞の膜に含まれる重要な成分です。DHAは体内で作ることができない栄養素である必須脂肪酸なので、食物から継続的に摂取する必要があります。
EPAは、エイコサペンタエン酸の略で、中性脂肪の低下や、血小板凝集の抑制に効果があるとして注目されています。EPAも体内で合成されない必須脂肪酸の一つです。
ちなみにこれらの成分は薬にも応用されており、DHA・EPA製剤の「ロトリガ」
EPA製剤の「エパデール」として売られています。
どちらも高脂血症を改善する薬ですね。
DHA・EPAがアトピーに有効という論文
1つ目の研究
マルハニチロと東北大医学部などと共同研究を行い、アトピー性皮膚炎として皮膚に「かゆみ」があってアレルギー体質などの条件を満たす26人(男19人、女7人、2~39歳)に、一日につき400~900mgのDHAを14週間内服させました。
その結果、「かゆみ」「しっしん」「あかみ」などの症状が緩和される
ということがわかりました。
2つ目の研究
実は皮膚に塗布するタイプの塗り薬でこのEPAとDHAを利用した薬があります。
DHA・EPA含有軟膏の開発者、香川県立津田病院小児科部長である渡辺俊之先生が2002年に市販薬を持って調査した結果その有効性が認められています。
内外薬品株式会社が、2002年11月に医薬品として製造承認を受けた非ステロイド性外用剤「ダイアフラジン軟膏」を一般薬局から発売していますが、これは非ステロイド剤なので安心して使用することができます。
「ダイアフラジン軟膏」に含有しているDHA・EPAは、アトピー性皮膚炎の発症および悪化に関与する化学伝達物質の一つ、ロイコトリエンB4の産生を抑制する事が明らかにされているので、実際に「ダイアフラジン軟膏」でアトピー性皮膚炎患者が良くなるか?ということをテーマに渡辺先生が、アトピー性皮膚炎患者27名を対象に臨床試験を行ったそうです。本軟膏を使用し、症状の重症度(注2)の推移を1~8か月間経過観察したところ、著効93%(25名)、有効7%(2名)、無効0%と全例有効以上という結果でした。
なお、副作用は認められず、試験期間中は、原則として、本製品のみを使用し、他の外用剤および内服薬は使用していないとのことです。
3つ目の研究
DHA・EPAは1日どれくらい摂取したらいいのか?
DHA・EPAがアトピーに有効な事がわかりましたが、やたらめったら摂取すればいいってものではありません。
過ぎたるは及ばざるが如しです。
欧州食品安全機関(EFSA)では1日5g、アメリカでは3gの摂取において、特に問題ないとされています。
日本ではDHA、EPAの目安量はありませんが、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、n-3系脂肪酸の目安量を設定しています。
目安量は欠乏症を予防する観点から設定されておりますが、α-リノレン酸とEPAやDHAといった他のn-3系脂肪酸とを生体内で機能を区別するのが難しいことから、n-3系脂肪酸の摂取量として基準が設定されています。
1日の摂取目安量として、n-3系脂肪酸は成人男性の場合2.0g~2.4g、成人女性で1.6g~2.0gの摂取が推奨されています。
DHAやEPAは、必要な栄養素であるため、一度に大量に摂取するよりも、毎日こまめに目標量を摂取することをお勧めします。
引用:
https://www.maruha-nichiro.co.jp/dha/dha10500.html
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