8割が知らない保湿剤の使い方・入浴の正しい知識
こんにちは。薬剤師+アトピストのくにぺいです。
今回は保湿剤の間違えやすい知識や使い方を見ていきましょう。
目次
入浴することで肌が乾燥するという事実
湯船に浸かっていると、お湯の中で皮膚が水分を含み、一見、潤っているように見えます。しかし、皮膚表面にある角層は水分を最大限含んだ状態になり、細胞の間隔が広がることで、肌の潤いを保つ保湿成分が流れ出ているのです。
また、ナイロンタオルなどで体をゴシゴシと擦り洗うと、皮膚のバリア機能が破壊され、保湿成分がさらに流れ出てしまうことになります。
入浴後はバリア機能が失われているため、また温まった体が熱を放散させるため、皮膚から水分や脂質が抜け出て、より乾燥が進みます。さらに、バリア機能の喪失は外的刺激に対して敏感になり、かゆみを伴う場合もあります。
このような皮膚の乾燥は、お湯の温度が高いほど、また入浴時間が長いほど起こりやすくなります。
入浴後・就寝前に痒みが増すのはなんで?
入浴後や就寝前など、体温が上がるとかゆみが増します。
(食事に関して言えば酒、コーヒー、香辛料は毛細血管を拡張させ、かゆみが強くなることがあるので注意しましょう)
かゆみを鎮める応急処置には、肌を冷やすのが効果的です。
肌を掻かずに、冷水で濡らしたタオルなどをかゆい部分にのせて、肌をクールダウンさせるようにしましょう。
保湿剤は入浴直後でなくてもいい!!
保湿剤をもらって、「入浴後できるだけ早めに塗ってください。」と説明された方も多いと思います。
実は入浴1分後と入浴1時間後に保湿剤を塗って肌の水分量を調べた結果差はないということが研究でわかってます。
保護者の方などは入浴直後に塗らなければならないと焦って、プレッシャーになっている事もあります。今後は遅めでもいいので、塗り忘れだけは注意して下さい。
研究結果の詳細は以下の通りでした。
入浴せず保湿剤を塗る>入浴1分後に塗る=入浴1時間後に塗る>入浴後なにも塗らない
入浴せず保湿剤を塗るのが一番水分量が多いんですね~。これにはくにぺいも驚きでした。
ただ入浴をせずに保湿剤を塗ると汚れをそのまま密閉することになるので、現実的にはなしですね。
保湿剤って1日に何回塗ればいいの?
研究の結果では
塗布なし<1日1回<1日2回≦1日3回
でした。
2回と3回では水分量はあまり変わらないということです。
なので、できれば2回塗るように心掛けてください。
くにぺいは朝と夜にシャワーして、しっかり保湿するようにしてます。
朝にシャワーする理由は他にもあります。それは寝癖を直すためとたまに顔を掻いて血だらけになるので、その汚れを落とすためです。
個人的に朝シャンは一石三鳥だと思ってます!!
以上が間違えて覚えやすい保湿剤のあれこれです。
参考になれば幸いです。くにぺいでした!!