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芸能人御用達の保湿剤ヒルドイド 実際の効果と問題点とは?

こんにちは~。薬剤師+アトピストくにぺいです。

 

今や保湿剤といえばコレというほどに有名になったヒルドイド。

皮膚科の先生もこれ以上の保湿剤は現状みあたらないとまで言ってました。

ですが、どんな効果でどんな副作用・問題点があるか知らずに使っている人も多いのではないでしょうか?

今回はそこらへんを掘り下げて見ていきましょう!!

 

目次

 

 

ヒルドイドの効果

ヒルドイドを作っている製薬会社の説明書には以下が書かれています。

 

●血液凝固抑制作用

血液をサラサラにしてくれる作用ですね。血流の滞りによる痛みや炎症を治してくれます。

 

●血流増加作用

この効果によりシモヤケや障害を受けた部分の回復を速めることができます。

 

●水分保持作用

皮膚に対する保湿効果です。

 

●線維芽細胞増殖抑制作用

これは、皮膚の異常増殖によりミミズばれのように盛り上がるケロイドという症状を抑える効果があります。

 

●血腫消退促進作用

血液が固まって1か所に溜まっている状態を改善してくれます。

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実はヒルドイドはこんなに色々な作用を持っているのです。

 

ヒルドイドの副作用

血流促進効果による肌の発赤・痒み0.1~5%未満で起きると報告されています。

効果の裏返しなので、これは仕方ないです。

 

ヒルドイドは自分もかれこれ20年くらい使ってますが、副作用を感じたことはないですね。

赤ちゃんにも使えて、全身どこにでも塗っていい安全性の高い薬です。

 

ヒルドイドが医療費を圧迫している原因に!?

少し前にTVでも話題になっていたヒルドイド乱用問題です。

処方する必要性の低いヒルドイドなどヘパリン類似物質の薬剤費が、全国で年間93億円にのぼると推計されました。

 

そのため、健康保険組合連合会病名が皮脂欠乏症などの「皮膚乾燥症」で、処方されているのがヘパリン類似物質または白色ワセリンの保湿剤のみ。ほかの外用薬や抗ヒスタミン薬が同時処方されていないケースでは、今後、健康保険を適用しないことを政策提言しています。

そして、中長期的には、保湿剤そのものを保険適用外にすることを検討すべきと訴えています。

 

これはもうむちゃくちゃ言ってますね。

アトピーの人はステロイドなどの他の外用剤は余っていて、保湿剤だけもらいに皮膚科へ行く事だって多々あります。

しかもいずれ保湿剤そのものを保険適応外にするって、アトピーの人たちにとっては大打撃です。お金がいくらあっても足りないです。

 

 これがあと数年後には実現すると思うとぞっとします。もう少しいい案を政策として打ち出してほしいものです。

 

 以上、くにぺいでした。

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